配達証明による受取日が8月22日でした。
下記が全文です。
財団法人 日本スケート連盟会長 橋本聖子殿
拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
私は、フィギュアスケート保護連合(Figure skating Protection Union 略称:FPU
以下FPUと表記)の代表を務める○○と申します。
FPUはフィギュアスケートに公平な採点をもたらし、不可解な判定が発生しないように
関係各所(ISU、日本スケート連盟、マスコミ等)へ働きかけを行う為に設立された親
睦団体です。
現在、一般会員とブログ会員の合わせて340名の会員がおります。
FPUについては、以下のURLを参照願います。http://fpu.nobody.jp/
さて、数年前より、フィギュアスケートの採点が不公平であるとファンの間では噂さ
れていましたが、昨年から本年にかけての競技結果を見て、ますますその疑いを強め
るファンが増加しております。
そうした疑問について、日本スケート連盟は無関心であるかのように感じられます。
そこで、そうした声を代弁し、いくつかの疑問を列挙させていただきますので、なに
とぞ日本スケート連盟の見解をお聞かせ願います。
① ジャンプの判定について
モスクワの世界選手権では、回転不足のように見えた、カロリーナ・コストナー選手
のSPでの転倒した3Fや、キム・ヨナ選手のSPでの着氷が乱れた3Lz、FSでの3Lz+
3Tが認定され、回り切っているように見えた村上佳菜子選手の3T+3Tはアンダーロ
ーテーションとなり、SPでは両足着氷でしたが、FSではきちんと片足で着氷した浅田
真央選手の3Aはいずれもダウングレードと判定されました。
明らかに日本選手にとって不公平な判定でしたが、これに対してなぜ抗議を行わない
のでしょうか?
② レベル認定について
モスクワの世界選手権では、美しいスピンに定評のあるアリッサ・シズニー選手と回
転こそ早いもののトラベリングが激しいキム・ヨナ選手のスピンが同じレベル4と認
定され、GOEもほぼ同じという結果でした。
この結果に多くのファンは疑問を持っております。
どのような基準を持って同じレベル認定、同じ評価となったのかご教授願います。
③ PCSの採点について
パトリック・チャン選手は、グランプリシリーズの時から転んでもPCSが下がらない
と批判の声がありましたが、世界選手権でも他の選手よりPCSがあらかじめ高く設定
されているような印象を受けました。
また、13カ月ぶりに公式戦に復帰したキム・ヨナ選手は、ミスがあったにもかかわら
ず、グランプリファイナルで優勝したアリッサ・シズニー選手や四大陸選手権で優勝
した安藤美姫選手よりも高いPCSを得ています。
PCSについては、評価の基準が設けられているはずですが、演技内容と評価が選手に
よって大きく異なるように見受けられます。
そのような見た目と採点との乖離について、どのようにお考えでしょうか?
④ ジャッジについて
韓国のジャッジが、「キム・ヨナに不利益が出ないように努力する」「キム・ヨナの
卓越した演技を見た後、加点を充分に活用しようという雰囲気が作られた。それもキ
ム・ヨナに限ってのことだ。」(イ・ジヒ氏)
「浅田真央はトリプルアクセルやエッジに問題を抱えているので、キム・ヨナのライ
バルでは無い」「キム・ヨナだけがGOEを有利に活用できる」(コ・ソンフィ氏)
と、自国選手に偏重する発言をしているのに、なぜ抗議しないのでしょうか?
また、宮城県スケート連盟に所属する武田幸男氏が、2009年8月に自身の経営する会
社が契約書面の虚偽記載等で経済産業省より3ヶ月の業務停止命令を受けるという不
祥事を起こし(別紙参照)ながら、2010年4月に行われた『北日本フィギュアスケー
ト競技大会』や2010年11月に行われた『東日本選手権大会』に審判員として参加して
います。
自身が経営する会社が業務停止処分を受けその内容が不実告知や虚偽記載など信用に
欠ける行為を犯した人物に選手を判定させる行為が正当であるとお考えでしょうか?
⑤ ジャッジの匿名制とOAC(ジャッジ査定委員会)について
現在、採点内容は公開されていますが、誰が採点したのか分からない匿名採点を行っ
ています。
日本スケート連盟は、過去において、匿名採点は不当であると抗議しておりましたが
現在はどのようにお考えでしょうか?
また、ジャッジ査定委員会が、ISU理事会の下部組織となっており、単なるレポート
提出を行う組織となっていることについてのご意見をお聞かせ願います。
⑥ 選手への対応について
安藤美姫選手がグランプリシリーズを欠場すると表明した際、サンケイスポーツに
『多くの選手が欠場を表明すれば、GPが成り立たなくなる。安藤がGPだけ欠場す
るといえば日本へのなんらかのペナルティーもあり得る』という日本スケート連盟幹
部の方の発言が紹介されていました。
また、8月1日~4日の期間に行われた強化選手選手の合宿に安藤美姫選手が参加して
いたにもかかわらず、日本スケート連盟はそれを無視し『安藤さんはもともと招集を
かけていない。氷の上に遊び半分で乗ってもらっては困る』と吉岡伸彦強化部長が発
言したと8月5日付の東スポに掲載されていました。
これらは事実なのでしょうか?
事実であるなら、なぜ女子のエースとも言える安藤美姫選手を脅すような発言を日本
スケート連盟が行っているのかをお聞かせ願います。
また、事実無根であるなら、なぜこの記事を掲載した新聞社に抗議を行わないのでし
ょうか?
⑦ 総括して
日本スケート連盟は現在のフィギュアスケートの採点や判定に対してどのようなお考
えなのか、また、選手をどのように育成しようと計画されているのかをお聞かせ願い
ます。
以上7項目について、よろしくご回答いただきたく、お願い申し上げます。
回答は、2011年9月30日までに、メール、FAX、郵送のいずれかでいただければと存じ
ます。
なお、いただきました回答は、FPUのホームページ並びに会員のブログで公表させて
いただきます。
ご回答をいただけなかった場合は、回答が無かった旨を公表させていただきます。
また、質問書の内容、及び質問書を提出したことについては、FPUのホームページ、
会員のブログにて公表しております。
敬具
フィギュアスケート保護連合
注1:代表者名の○○部分は、実際には代表者の実名を明記しています。
注2:武田幸男氏の業務停止命令の文書
*2011.10.1 追記
日本スケート連盟より回答はありませんでした。
以上が文面です。
この率直な質問状に、答えが返ってくることはありませんでした。「追記」に記された通りです。
回答をいただければと期待してはおりましたが、同時にまた、これに真摯に回答くださるくらいならば、今のような状況にはなっていないだろうとも思っておりました。
これで終わりではありません。まだまだFPUの活動は続きます。
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