2013年2月21日木曜日

週刊誌ネタ

マスメディアの浅さには、溜息が出るほどです。
私がウンザリするのは、取材も考察もいい加減な内容の薄さなのです。

かつての日本の大人であれば、当たり前に底辺に流れていたであろう常識や知識というものが、何故かすっぽりと抜け落ちて恥じない心根に、呆れるとしか言い様がないのです。

例えば、この記事です。

浅田真央に羽根衣装着せたタラソワ氏 モロゾフ氏へ対抗心も

NEWS ポストセブン 2月21日(木)7時6分配信

 海の向こうから届いた、純白の衣装が新たな物議を呼びそうだ。 フィギュアスケート四大陸選手権で今季最高得点の合計200点超えで優勝した浅田真央(22)は、見事に決まったトリプルアクセルだけでなく、その「衣装」に注目が集まった。胸元、両手、フリルなど、全身に何枚もの白い羽根をあしらった真っ白な衣装だ。
 
「本物の羽根を使った衣装は、バンクーバー五輪で浅田のコーチを務めたタラソワ氏から贈られたもの。胸元が広く開いたデザインで、女性らしさを強調できると選んだようです」(テレビ局関係者)
 
 しかし、羽根が1本でも落ちれば減点となる。直前の練習では羽根が1本落ちたが、浅田は「もう落ちないと思う」と強気な姿勢で、1本ずつ羽根を手縫いで縫い付け、本番に挑んだ。
 
 その衣装の背景には、タラソワコーチの“対抗心”が隠されていたのではないかと指摘するのは、スポーツ紙の担当記者だ。
 
「浅田が復活できたのは、ライバルの安藤美姫が消えたことにもあるともいわれている。タラソワコーチは、もともと安藤のコーチをしていたモロゾフ氏の師匠で、コーチとしては互いに意識しています。
 
 そのモロゾフ氏が一昨年まで安藤に振り付けていたのが、『ブラック・スワン』で、黒一色で体のラインがはっきり出たセクシーな衣装が話題を呼びました。今回、タラソワ氏が『白鳥の湖』で羽根付きのかわいい衣装を選んだ背景には、モロゾフ氏への対抗意識や、自分の存在感を主張したい思いもあったのではないかと噂されています」

※週刊ポスト2013年3月1日号
 
 
 
浅田選手のFS「白鳥の湖」を見て、わざわざ書いた記事がコレですか、って言いたくなります。
 
 
本物の羽を使って、胸元が広く開いたデザインの衣装だと女性らしさが強調できる!?
 
「ブラックスワン」に対抗!?
 
羽根付きの衣装だとかわいい!?
 
 
もう 何処から突っ込んだらいいのか・・・・・・
 
浅田選手のプログラムは、クラシックバレエ「白鳥の湖」を氷上で表現していますよね。
だから、「羽根付きの衣装」もなにも、バレエのオデットの衣装を、チュチュ無しのスケート用衣装にアレンジしてあると思うのが普通じゃありませんか。あまりにも有名なバレエ作品です。知らない人も、見たことも無いという人も、いないんじゃないかと思われます。

一方「ブラックスワン」ですが、この方達の言う「ブラックスワン」は映画のそれでしょうね、多分。
正統派バレエで映画に対抗するっていう感覚が、理解できません。

羽根が付いててかわいい~っ!!なんてレベルの話が、この場面で出来るなら、場違いな気恥ずかしさは感じることも無いのでしょうね。

・・・・・・と、ここまで書いて、同じ記事を「ときどき黒猫」さまも取り上げていらっしゃるのに気が付きました・・・・・・
私が気恥ずかしさに包まれてしまいましたので、この辺で失礼しますね。

署名へのご協力も、どうぞよろしくお願いいたします。





 
 

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