2012年1月11日水曜日

「君が代」考

動画ですが、お若い方が美しい声で朗々と歌う「君が代」を観ました。
美しいですね、我が国の国歌は。

私はこの歌を歌う度、聞く度に、過ぎし日の小学校の先生を思い出します。
厳しい先生でした。
他の教科でもそうでしたが、特に音楽の時間が記憶に残っています。

歌には意味があるのだから、国語のように意味を考えて歌いなさい、と教えて下さった先生でした。

君が代は 千代に八千代に
さざれ石の巌となりて 苔のむすまで

き~み~が~~ よ~~は~
ち~よ~に~~ や~ち~よ~に~ 
さ~ざ~れ~ い~し~の~ 
い~わ~お~と~ な~~りて~ 
こ~け~の~ む~~す~~ ま~~~で~

何も考えずに、こう歌っていた私たちでした。

「千代に八千代に」と一息に、
「さざれ石」は細かい石という意味だから、一つの言葉として一息で、
「苔の」で息継ぎはよいが、「むすまで」と一息に。
さざれ石、つまり小さな石が、「巌」、つまり大きな岩になる程の、長い長い時という意味ですよ、と小学生の私たちに話して下さいました。

言葉で歌うのだから、常に意味を考えて聴く人に伝わるように歌いなさいと、最初に教えて下さった方でした。

数十年が過ぎた今も、鮮やかに思い出す音楽の時間です。

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