2012年3月4日日曜日

審査結果には説得力が必要

一口に「審査」と言っても、様々な種類のものがありますね。
でも、今私が一番に思い浮かべるものは、やはりフィギュアスケートに関するものです。

フィギュアが採点競技である以上、その審査結果である「得点」には根拠があるはずですよね。
結局のところ、演技と得点に乖離が感じられると言うことは、その根拠がしっかりと示されていないから、が一因ではないかと思います。
非公開で行われるものなら、「講評」も非公開でもいいのかもしれませんが、フィギュアは審査されている演技を、有料での観客を入れて行う競技です。当然、審査結果である「採点」も公表されています。それならば、「講評」にあたるものを、ある程度は公開することで、より説得力を持つと考えます。そして何より、その説明が堂々と出来ないような審査採点を、未然に防ぐという効果もあると思います。

「プロトコルを見ないとなんとも言えませんね」という言葉、解説の中で聞く機会が多いと、私は感じています。
そして、その「プロトコル」が出ても、「認定されている」とか「ダウングレードされた」とか「アンダーローテーションだった」とか、云わば読み上げるだけで、「こうだったのではないか」という「予想」による説明に終始しているように感じます。
もやもやとした感じが拭えないのは、このせいではないかと思うのです。
GOEによって出来栄えを点数として加算するなら、尚のこと加点の根拠も説明する必要があるはずではないかと考えるのは、無理なことなのでしょうか。

フィギュアスケートが好きで興味を持って足を運んだ観客ばかりだろうと思います。
その観客を説得できない採点に、疑問符が付くのは無理からぬこと。
選手達は、観客の前で正々堂々と演技しているのです。
公明正大を旨とした審査を徹底していただきたいと、切に願います。

0 件のコメント: