2012年3月12日月曜日

「絆」の問題でしょうか?

東北大震災の瓦礫の広域処理を要請している総理大臣・・・・・・
拒否されて逆切れしているようですが、「日本人の国民性が試されている」って、呆れてものも言えなくなくなりそうなのは私だけでしょうか。

絆のなんのと御託を並べているようですが、それって「絆」の問題でしょうか?

確かに情に流れやすい国民性ではありましょうが、それも程度の問題です。
何より、政府が国民から信用されていないのですから、責任転嫁もいいところです。

既にあちこちで言われている通り、私も放射性物質を帯びた瓦礫は、拡散すべきではないと考えています。
冷たい考えかもしれませんが、冷静に最悪を考えながら検討すべき状態に、変わりは無いのです。


ドイツ放射線防護協会――がれき受け入れに警鐘

週刊金曜日 1月12日(木)18時5分配信
ドイツ放射線防護協会は一一月二七日、会長のセバスティアン・プフルークバイル博士名で声明を発表し、東京都などの自治体が受け入れを表明している東北の震災廃棄物やがれきの処理問題について、「日本の全国民が、忍び足で迫ってくる汚染という形で第二の福島になる」とし、直ちに被災地からの運搬を中止するよう勧告した。

政府は、福島県では廃棄物を原則県内処分としているが、岩手、宮城両県については広域処理の方針を打ち出している。だが、可燃物を燃やした場合に放射性物質が濃縮されて灰の基準値が高まり、さらに空気中に放出される可能性が指摘されているため、各地で住民の間から「放射性物質をまき散らすことになる」として、受け入れ反対の声が高まっている。

今回の同防護協会の声明は、「焼却や灰の海岸への埋め立て」等で「汚染物が日本の全県へ流通され始めている」と述べながら、「これは惨禍である。ゴミ焼却施設の煙突から、あるいは海に廃棄された汚染灰から、材料に含まれている放射性核種は順当に環境へと運び出されてしまう」と危険性を強調。日本政府に対し、震災廃棄物やがれきを移動させるのを中止するよう強い調子で求めている。

さらに声明は、「チェルノブイリ以降、欧州では乳児の死亡率、先天的奇形、死産の領域で大変重要な変化が起こっている。(中略)ドイツでは数々の調査によって、胎児や幼児が放射線に対し、これまで考えられていた以上に大変感受性が強いという事実が示されている」と、低線量被曝の危険性について指摘している。

その上で「ドイツの原発周辺に住む幼児たちのがん・白血病の検査は、ほんの少しの線量増加でさえ、子どもたちの健康にダメージを与えることを示している」として、「汚染地の妊婦や子どものいる家庭を(中略)もっと遠くへ移住できるよう支援することを早急に勧告する」と、福島県の子どもたちの強制避難を頑なに拒んでいる日本政府の被曝対策を批判している。

(成澤宗男・編集部、12月16日号)


「助け合う」とか「絆」とか、人の良さに付けこむような言葉で、じわじわと追い詰めるが如くの脅迫じみた発言は慎んでいただきたいのです。
人々の差し伸べた手に毒を握らせるような、信じた国民に後悔させるような、質の悪いビックリ箱のような政治は、もうたくさんです。

「放射能汚染の心配の無い瓦礫」と言われても、信じることが出来なくさせたのは政府自身なのです。
日本の為に働く真摯な姿をイメージできない、そんな政府に成り下がっている、その現実を誤魔化しては進めないのです。
人を動かそうと思うなら、根拠を示して正面から説得すべきです。真っ当な方法を取ろうとしているのなら、説得の方法はいくらでもあるはずです。政治家が情に訴える事しか言えないのは、政治家としての能力に欠ける証だと思います。

0 件のコメント: