2012年9月10日月曜日

真の国際化のためには・・・・・・

国際化国際化と、我が国には足りないように言われていることに、大いに異議があります。
 
小学校の低学年においても、英語を履修させようとの案もあるように見かけましたが、英語で意思疎通できることが国際化なのでしょうか。それが出来てさえいれば「国際人」だと言えるとでも?
本当に?
 
 
例えば、これ。朝日新聞社のニュースです。
 




「天皇訪韓」発言、真意は… 李大統領が吐露


 


写真:APEC首脳会議を前に韓国の李明博大統領(右)と握手する野田佳彦首相。アルファベット順の席次のため、隣同士になった=8日午後3時37分、ロシア・ウラジオストク、仙波理撮影拡大APEC首脳会議を前に韓国の李明博大統領(右)と握手する野田佳彦首相。アルファベット順の席次のため、隣同士になった=8日午後3時37分、ロシア・ウラジオストク、仙波理撮影

 


 アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が8日、ロシア・ウラジオストクで開幕。その席上で、野田佳彦首相が韓国の李明博(イミョンバク)大統領と握手した。大統領が8月に竹島(韓国名・独島〈トクト〉)に上陸後、初顔合わせだった。
 首相は会議直前、隣席の大統領に笑顔で手をさしのべた。会議後、記者団に「目が合った瞬間に自然発生的に握手したが、言葉は交わしていない」と説明。両国の外相もAPEC首脳会議の夕食会で意見交換し、「事態沈静化のため、できる限り冷静に対応しよう」と確認した。(ウラジオストク=土佐茂生)
■「悪循環断てないか」
 韓国の李明博大統領が、日韓関係に詳しい専門家らを緊急招集し、今後の対日政策について協議していたことが8日わかった。李大統領は、天皇に謝罪を求めたとされる自らの発言について、真意が伝わっていないと語ったという。
 李大統領は5日早朝、大統領府に専門家らを招き、約2時間にわたって日韓関係について議論。協議参加者らによると、李大統領は「私の発言がねじ曲げられて日本に伝わっている」と述べ、強い不快感を示した。
 また、「過去の問題が浮上するたび、日本との関係が悪くなる。この悪循環を日王(天皇)の韓国訪問で断ち切れないか。何とか自分の任期中にケリをつけられないか」という趣旨の説明をしたという。
 8月14日の李大統領の天皇への「謝罪要求」は、天皇訪韓に条件を付けたものと日本側では受け止められていた。しかし、韓国政府関係者は「まず謝罪ありきのように強調されるが、一気に懸案を解決するには天皇訪韓ほどの大胆な決断が必要ではないか、というのが大統領の本意だ」と補足した。
 野田佳彦首相が謝罪と撤回を求めた「天皇発言」について、李大統領は竹島訪問以上に日本の反発を招いているとの報告を受けた。李大統領は外交ルートを通じて日本政府側に説明するように指示。すでに日本政府側に伝わっているという。
 さらに、李大統領は専門家との協議で、旧日本軍慰安婦問題に積極的に対処しない日本へのいらだちがあったことが竹島訪問の動機だったと改めて言明。ただ、慰安婦問題の解決に向けては「日本は法律や原則に固執しすぎている」として、市民団体などが求めている、日本政府が法的責任を認めることには必ずしもこだわらない可能性を示唆したという。



この文章の通りに相手に伝える語学力を習得すること、それがそのまま国際化とは言えないということ、これは忘れてはならないことです。語学は習得して終わりではなく、伝えるべき思考があって初めて意味を成すと思うから。伝えるべきものが無いまま、語学だけ身に付けようなどとは愚かしくさえあります。
必要なのは、何をおいても母国語である国語を使いこなせることです。国語で表記されたものを読み、理解し、思考できること、ぶれない様に軸足をしっかりとおろして、根を張ることです。
獣にも鳥にも都合よく言い寄るコウモリであっては、信頼など得られません。孤高であっても王道を進まなければ。

国際化の為の共有するルールは必要です。しかし、それを運用するのが人である限り適用範囲には常に幅があります。ゆとりが設けてあるわけですね。それは「中央付近」を通るつもりで多少のブレは許容する為のもののはずですが、それをよい事に端っこぎりぎりを狙う輩も存在してしまうのでしょう。当然ですがギリギリのところから少しでもブレるとはみ出すことになるでしょう。確信犯な訳ですから、都度都度で咎めないと平気で繰り返します。ルールを当たり前に守ろうとしている方からしたら、無駄な労力を取られて迷惑極まりない存在ですね。徒労感に襲われることでしょう。

ルールとは何かを円滑に運営する為の基礎ではあっても、守ることが目的ではありえません。
守ろうと努力するより、すり抜けようとする方を優先する者を咎めることをしなければ、何のためのルールでしょうか。

国境を越え、民族、文化を越えて交流するために、一番必要なこと。
それは、共有する約束事を守り、互いを尊重しようとする、その姿勢そのものだと思います。

政治の世界でも、フィギュアスケートにおいてでも、同じことです。

約束を破り、守るつもりの無い約束を繰り返し、論点のすり替えをしながら他者のみを責め続ける者。
皆を代表する立場にありながら、自己の目先の利益のみに右往左往する者。
そんな者が責められるのは当然ですが、見て見ぬふりをしてきた私達にも、責任の一端はあると思います。

社会の一員として、果たすべき責任。
正しいことを正しいと、
おかしいことはおかしいと、
意思を示したいと思います。






 

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